2019年12月5日木曜日

体が“硬い”と言いますけど…

コカ・コーラのCMで私の自宅から徒歩30秒くらいのところがロケ地として使われていました。
ちなみにこの場所に自販機はありません(笑)




どうも、宮森です。
2019年12月7日(土)に渋谷で開催の<あたりまえな股関節ヨガイベント>も今週末に迫りました。
ここのところ、“あたりまえヨガ”に関する記事ばかり書いていました。

今回は解剖学ヨガ 〜股関節編〜、通称“股ヨガ”で登場する「体が硬い」の種類と対処法についてご紹介したいと思います。


「体が硬い」って1種類じゃない

ヨガインストラクターが必ず言われたことであるであろう言葉、第1位は?
きっと「体が硬い」だと思います。


たぶん、体が硬いのイメージがこれ
たぶん、体が硬いのイメージがこれ
ヨガインストラクターとしての経歴がほぼないと言って等しい私ですらあるので、世のインストラクターさんはよく言われていることでしょう。

ところでこの“体が硬い”ですが、1種類ではないのです。

おそらく、筋肉が縮み、短くなっていて伸び代がないことによって硬いというのが一般的に言われていることだと思います。
後ほど取り上げますが、これを“筋短縮”と言います。

ただ、実際にはこれだけでなく、筋肉の状態だけ考えても“筋硬結”“滑走不全”と言った状態になっても「体が硬い」状態となります。

今回はこれらをちょっと見ていきましょう。


“筋短縮”について

筋短縮はご紹介した通り、筋肉自体が短くなっている状態です。
当然、長さ自体が足りないので伸ばされた時に制限を感じます。

この筋短縮ですが、骨折後などの長期間の固定で生じると言われています。
苦手な方は読み飛ばしていただきたいのですが、こう言ったことは動物実験などで確認されています。
大抵はラットでの研究が多いですが、ラットの足をある角度で数週間固定し、その後の筋肉の状態をチェックしていくことで結果が得られています。

こう言った筋短縮の対策としてはストレッチが大事と言われています。


さぁ!伸ばせ!
さぁ!伸ばせ!

これも動物実験で、一度短縮した筋肉がストレッチの刺激によって長さが増加することが確認されています。

ストレッチと言っても、反動をつけて行う動的ストレッチと、反動をつけずにゆっくりと筋肉を伸ばす静的ストレッチがあります。
私の知る限りでは、いろいろな研究では主に静的ストレッチを主に取り扱っており、ストレッチの継続時間が調べられています。

ストレッチは筋肉の大きさや特性によって異なるようですが、30秒、60秒、90秒が良いと言われています。
中には「30分以上のストレッチを最低限1日2回」というような研究結果もあります。
これらにはかなりの差がありますが、最低限のラインとして30秒間筋肉を伸ばし続けるのが良いようです。

ただ、私の経験上ではこれと言った外傷や病気もない状態で筋肉が短縮するかは疑問が残ります。
実際、動物実験では長期間関節を固定して筋短縮を意図的に作っています。
前述した通り、骨折などでの長期間の固定や、寝たきりなど身体機能が著しく低下し、動かない場合などでは生じ得るとは思われます。

また、筋肉の長さには、それをコントロールする神経系の影響があると感じています。
ストレッチをしている際の感覚を重要視しつつ、あとは日常からの使用頻度が筋肉の柔軟性を決めると考えます。

簡単にまとめると、痛みを出さない範囲でたくさん伸ばすように動かしたら良い、という感じです^^


“筋硬結”について

筋硬結をわかりやすく表現すれば、筋肉の“こり”でしょうか。
筋線維の一部が縮んだ状態でゆるめなくなっている状態のことを言います。

この筋硬結はさまざまなことが原因で起こり得ます。
長期間の固定などで循環が悪くなると生じますし、こむらがえりに代表されるような筋肉の痙攣などでも生じ得ます。
また、水分不足や栄養状態が悪いことでも起きます。

筋硬結は筋肉の線維が部分的に持続して収縮しているため、伸びもしませんし、縮みもしません。
そのため、いわゆる「体が硬い」状態を作り出しますが、筋力低下も起こします。

筋硬結は医学的にはトリガーポイントとしても知られており、治療家などが患者さんの痛みやしびれ、コリの改善のために筋硬結を改善させる技術を磨いています。
筋硬結を生じている筋線維は酸欠になっており、老廃物が溜まっています。
そのため、改善のためには押圧刺激やマッサージを行いますが、往々にして痛みやしびれを伴います。


実際、結構痛みを伴います
実際、結構痛みを伴います

押圧刺激は60〜90秒間必要と言われています。
痛みを伴いますが、痛みが軽減するまで持続的な圧迫が必要とされます。

私の経験上、「体が硬い」人の多くはこの筋硬結を持っています。
前述した通り、筋線維が持続的に収縮してほどけなくなっているので、無理にストレッチをすると筋線維がちぎれます(肉離れ)。
そのため、押圧刺激やマッサージでほぐすことが安全、かつ効率的に筋肉の柔軟性を取り戻すことにつながることが多いです。

簡単にまとめると、ストレッチしても改善しなかったら伸びない筋肉の中から押して痛い部位を押してみよう、という感じです^^


“滑走不全”について

滑走不全をわかりやすく表現すれば、滑りが悪くなっている状態です。
人間の体は層工場になっており、大まかに上から皮膚、皮下組織、筋膜、筋、骨となっています。
体を動かす際に、これらの組織はそれぞれが滑るように動きます。

滑走不全はこれらの組織が癒着することで動きが制限され、「体が硬い」状態になります。
滑走不全は手術後の創部や、長期の固定で圧迫された皮膚炎症が起きた部位などに生じます。

滑走不全は筋肉だけに問題があるわけではなく、他の組織との間に問題があります。
そのため、ストレッチをしても伸び感が足りなかったり、逆に皮膚などの表面につっぱり感があったりします。

滑走不全を解消するためには、滑走不全が生じている部位をひっぱって癒着を剥がしていきます。


人思いにひっぱります
人思いにひっぱります

手でできる限界もありますが、簡単にできるのでオススメの対処法と言えます。

私の経験上では、カバンやランドセルのストラップが当たる肩周りやデスクワークの方のお尻にも滑走不全があります。
おそらく、習慣的な圧迫でも滑走不全が生じていると考えられます。

習慣的に圧迫のある部位をつまんでみて、痛みがあった場合は滑走不全があることが考えられます。
ただ、それらが改善できた場合、すぐさま可動域が改善できることがあります。

簡単にまとめると、日常から圧迫の多い部位やケガをした経験のある部位をつまんでみよう、という感じです^^


他にも考えられること

今回は解剖学ヨガ 〜股関節編〜、通称”股ヨガ”で取り上げる筋短縮、筋硬結、滑走不全の3つを取り上げました。
もちろん、この他にも神経系の影響もありますし、皮膚や皮下組織の状態、靭帯や関節包など関節に関わる組織の状態によっても”体は硬く”なります。

実際、ヨガにおけるAsanaはストレッチ(動的でも静的でも)の要素が高く、主には筋肉・神経系へのアプローチが主と言えます。
経験上は、Asanaだけでも柔軟性をUPさせることは可能でしょう。

ただ、その過程で安全か?効率的か?と問われれば、私の知識上はNOと言えます。

私たちの解剖学ヨガは「より安全に、効率的にAsanaを楽しみ、攻略する」のがコンセプトです。
Asanaの攻略の一助にしていただければ幸いです。

あ、普通にセルフケアとしても使えますので、ヨガをやっていない方もお楽しみいただけます^^

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【理学療法士×ダンサーのヨガイベント in 東京】

長野県上田市にて1シーズンに1回開催され、毎回好評をいただいているヨガイベントがなんと、年内に東京での開催が決定しました!

概要は以下の通りです。
 

■開催日
2019年12月7日(土)

■クラススケジュール
①解剖学ヨガ 〜股関節編〜
時間:10:00〜12:00
特典:資料プレゼント、動画撮影可能
料金:5000円

②あたりまえヨガVol.1 〜寝返り・起き上がり・四つ這い〜
時間:12:30〜14:30
特典:資料プレゼント、動画撮影可能
料金:5000円

定員:各回20名(定員に達し次第、締切)
1クラスずつのご参加でも、2クラス連続でのご参加でも可能です!
※ご入場は9:30〜より可能です。

■会場
渋谷スタジオミッション
※渋谷駅より徒歩5分!
※詳細はお申込者にご連絡いたします。

■各クラスの詳細
①解剖学ヨガ 〜股関節編〜

人体の中でも大きな可動域を持つ股関節。
それだけに全身に大きな影響を与えます。
ヨガでは可動域が不足するが故に頑張って痛めてしまう人もしばしば…。

ところで、可動域が広がらないと体が”硬い”と表現します。
その”硬い”にも種類があることをご存知ですか?
”硬さ”別の対処法を知らないとケガの元にもなりかねません。

また、股関節は遺伝や生活習慣などから骨格レベルで左右差が生まれやすい部位です。
骨格の左右差があれば、左右同じようにポーズが取れなくなります。
それを知らずにエクササイズや指導をしていたら…それもまたケガの元になります。

解剖学ヨガ 〜股関節編〜では股関節への理解を深めるために
・股関節の解剖学と運動学
・股関節のセルフケア
・股関節を意識したヨガ
を行い、頭と体で股関節の重要性を知っていただきます。

この機会に股関節への理解を深め、より安全なAsanaを取れるようになりましょう!
 

②あたりまえヨガVol.1 〜寝返り・起き上がり〜

人は生まれてから成長する中でさまざまな動作を習得します。
寝返りは初めて行う自発的な移動動作であり、起き上がりは床と平行であった上半身を持ち上げる動作です。
さらにこれらは、大人になった今でも、少なくとも1日に1回以上は繰り返す動作です。

ヨガのAsanaは時として、マット上だけの非日常的なものになり得ます。
しかし、日常生活で繰り返す動作を見直すことで、生活の中にヨガを落とし込むことができます。

ヨガのAsanaは日常生活で行う動作の延長線上にあるものが多いです。
”あたりまえ”な動作を見直し、ヨガのAsanaを深めていきましょう。

■こんな人にオススメ
・解剖学に自信がない人
・体の”硬さ”の種類と対策法を知らない人
・”あたりまえ”な動作がどのようなものか知らない人
・↑の内容に興味がある人
・長谷川/宮森に興味がある人w
 

■申し込み方法
方法①:FBイベントページよりお申し込みください。
方法②:長谷川弘樹か宮森大地に直接ご連絡ください。
※個人の連絡先は後ほど追記します。

あなたのご参加をお待ちしております!
 

主催者:長谷川弘樹・宮森大地

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