宮森です。
さて、先月の長野県上田市のヨガイベントにて、あたりまえヨガvol.2を開催しました。
アンケートにご協力いただいた方の中に「あたりまえヨガをタイトルだけで、つまらないと言う人に、あたりまえにできる事がどんなにすばらしく大切だと言う事を伝えたい」と書いてくださった方がいらっしゃいました。
素直に私たちの想いが伝わっていることが嬉しい反面、「やっぱりつまらないと思われてるよなぁ…」と思うことがありました。
本日は少し、食わず嫌いであたりまえヨガに興味がある方にもない方にも、雑学などを織り交ぜながら、あたりまえヨガを知ることのメリットをいろいろな視点でお伝えしたいと思います(例のごとく、めっちゃ長いです)。
まずはボディワークを比較してみた
まずはボディワークを比較してみよう |
体を動かして、体を整えたり鍛えたりしていくものをボディワークとすると、ヨガにおけるAsana(ヨガのポーズ、本来は“坐法”の意)は、ボディワークの1つと捉えられると思います。
他にもピラティスや太極拳などの武道など、ボディワークをあげていけばキリがありません。
ただ、それらの基準となる姿勢や体の動かし方は共通しているとは言えません(ここ大事、テストに出ます)。
例えば、ヨガやピラティスなどでは、脊柱の生理的弯曲(一般的には“背骨はS字カーブしている”と言われているやつ)を重要視して、足は閉じるようなポーズが基本姿勢としてあげられることが多いです。
ヨガは足幅が狭かったりしますね |
その一方、太極拳などの武道では足幅は少し広げて、骨盤をやや後傾するため、脊柱の弯曲をやや減少させる姿勢をとることが多いです。
武道では足幅が広かったりします |
今まで書いてきたように、これはどれが良いとか悪いとかはなく、必ず一長一短があります。
また別の視点でお伝えすると、そもそもヨガは古代インドの諸宗教の修行法であり、僧侶が行っていたため、男性向けのものでした(現在のフィットネス的な要素の強いヨガが主流になっているのは、インドが独立する頃に宗教の腐敗が云々…といった歴史があるのですが、今回は特に触れません)。
そう考えますと、男性と女性とでは骨格の違いなどがありますし、男女差だけでなく個体差も必ずあるため、同じようにポーズを取ることは理論上不可能なのです。
男女差を考えると同じようにはできないはず |
さて、ここまで数あるボディワークの中からヨガや武道と比較してきましたが、良い悪いがないということをお伝えしてきました。
良い悪いがない時点で、できればご自身の体に合うもの(好きなものでも良いと思いますが)を選べると良いと思います。
ただ、姿勢や体の動かし方の基準がそれぞれ違う時点で、あなたに合っていないかもしれないという危険性も孕んでいます(正しくは合っていないものはなく、工夫次第だと私は思いますが)。
そしてボディワークの多くは、体が成長してから獲得する動きが多く、レベルが上がれば日常生活上では行わない動作も含まれてきます。
ボディワークにしろ、スポーツにしろ、ほとんどの動作は日常生活で行う動作の延長線上にあることが多く、日常生活における動作をしっかり行えた方がより効率的にボディワークを習得できると私は考えています。
あたりまえヨガとは
ちょっと宣伝 |
それこそ“あたりまえ”に寝て、起きて、立って、歩いて、1日を過ごしていることでしょう。
そして、きっと「私はちゃんとできている」と多くの人が『何の根拠もなく』思っています(おっとちょっとトゲトゲしてしまった)。
もちろん、根拠を持っていなくてもできている人はいます。
それでもヨガなどのボディワークをやっていてもどこかを痛めたり、外反母趾などの変形がある人がいたりします。
さて、ケガというものは、自分のキャパシティを超えて動いた場合などに起きることが多いので、自分の体や心を冷静に観察できていなかったことが原因のことが多いです。
ケガはキャパシティを感じていないことが多いです |
そう考えますと、その“体の動かし方”を知ることは、将来的に変形などの防げたかもしれない不調や体の変化を最小限にできる可能性があります。
外反母趾も先天性のものを除き、体の使い方が原因のものが多いです |
“体の動かし方”を学ぶ方法として、各種のボディワークがありますが、それぞれの姿勢や動かし方の基準が違うこと、中には日常生活では行わないような後天的に獲得する動作もあるというお話をしました。
しかし、ほとんどの人が同じように獲得する動作というものがあります。
それが赤ちゃんの頃から徐々に獲得していく寝返り、起き上がり、坐位、立ち上がり、立位、歩行といった“あたりまえ”な動作であり、これら運動の獲得過程を運動発達と言います。
寝返りって本当に大事なのです |
「歩いているのに寝返りができない?」と不思議に思うかもしれませんが、これが現実として起こりえます。
そして寝返りを1つとっても、その中には歩行につながるような動きの要素が含まれており、寝返りを通して体の使い方を知ることで、歩行が安定する患者さんもいました。
やはり、寝返り、起き上がり、坐位、立ち上がり、立位、歩行といった“あたりまえ”な動作は全てつながっていて、その先にあるさらに高度な動作もまた、これらの延長線上にあるのです。
あたりまえヨガは“ヨガ”という名前を冠していますが、運動発達で獲得する動作を元に、日常生活で行うあたりまえな動作を見直して、再獲得し、日常生活に活かしていこうというものです。
ボディワークの欠点
いろいろ書いてきましたが、ボディワークには欠点というものがあると私は思っています。
まず1つ目、それは「非日常になりやすい」ということです。
日常生活でこんなポーズは取らないと思います |
私は現在、整体師として働いていますが、患者さんの中にもヨガ、ピラティス、太極拳などを趣味レベルでやっている方から、インストラクターとして働いていらっしゃる方もいます。
共通しているのは、学んでいるはずであるボディワークの姿勢や体の動かし方がほとんど反映されていないのです(インストラクターさんは違うことが多いですが、それでも問題があることが多いです)。
結局、学んでいるその場でのみ姿勢や体の動かし方を意識しないので、学びが日常に浸透していないのです。
もちろん、どこまでやるか?は個人差があるので、私はそれに対して何も言いませんが、折角やっているのなら日常生活まで浸透ができれば良いと思います(ピラティスではコントロロジーと言うそうです)。
そして、ボディワークの欠点2つ目は「やめたら戻る」ということです。
ダイエットもそうですが、運動で痩せた人は運動をやめたら十中八九リバウンドします |
しかしそれは筋トレをやめたら、その筋力は維持できません。
人間の体の刺激に対する反応は大まかに以下の4つです(これは以前の記事でも書きました)
- 強すぎる刺激 → 壊れる(骨折や肉離れなどの怪我)
- 少し強い刺激 → 強くなる(筋トレ後の筋肥大など)
- 強くも弱くもない適度な刺激 → 現状維持
- 弱い刺激や刺激がない → 弱くなる(筋萎縮など)
何らかのボディワークで、日常生活以上の能力を求められるワークを行なっているとすれば、それを行わなくなれば体に対する刺激が弱くなるため、体はその能力を棄てるようになっていきます。
もちろん、長期的な視点でみれば加齢による影響などもありますが、それでも続けていればある程度は維持できるものの、やらなくなれば能力は元に戻るか、さらに落ちていきます。
そのため、ボディワークで獲得した能力や見た目を維持するためには、やはり継続が必要となるのです。
あたりまえヨガは日常に浸透できる
前項ではボディワークの欠点について述べました。
その反面、あたりまえヨガは日常生活で行うあたりまえな動作を見直し、再獲得し、日常生活に直接的に活かすことができるものです。
つまり、日常に浸透しやすく、生きている限りは継続ができ、より上級のボディワークの基礎となる能力も身に着けることができるのです。
やっぱりいいよね、あたりまえヨガ(誰) |
ご参加いただいた方の声
以前にあたりまえヨガにご参加いただいた方の声をご紹介しましょう。
■武井さん
「あたりまえヨガをタイトルだけでつまらないという人に、あたりまえにできる事がどんなにすばらしく、大切だという事を伝えたい」
■ひまわりさん
「【あたりまえヨガ】って聞いて内容が簡単過ぎてつまらないのでは?とイメージを持たれるかもしれませんが参加してみると、あたりまえヨガってネーミング以外考えられないよね❗️❗️って感じの衝撃があると思います。言葉では表す事が難しいので是非、参加して感じてみて下さい!日常生活における基本動作ってこんなに汗だくになるの😲どんなに毎日だらけて動いて動けてないんだ!どんだけ無駄な動きをして毎日無駄に疲労してたんだ!あたりまえの事をあたりまえに身に付いたら必要以上の筋トレもダイエットも要らないよ!それを教えてくれるのが、あたりまえヨガイベントだよ!って伝えてあげたいです☺️」
■Mさん
「”あたりまえヨガ”では、きっと企業セミナーの重要はありそうな椅子を使っての動作や立ち上がり方など、すぐにまわりにも伝えたくなりました!」
■プリンさん
「普段運動していない人には、普段の生活姿勢がいかに大事な事かを伝えたい。」
「運動をしている人には、体の基礎を知って、運動で怪我をしない知識を得る事がいかに大切かを、運動後のセルフケアをしっかり行う事がとても大切だということを伝えたい」
それぞれがそれぞれの視点であたりまえヨガを体験し、書いてくださりました。
何かご興味を持つきっかけにしていただければ幸いです。
そんなあたりまえヨガが東京にて…?!
2019年12月7日(土)のあたりまえな股関節ヨガイベントでは、あたりまえヨガvol.1〜寝返り・起き上がり編〜を行います。
寝返り・起き上がりは日常生活において、基本中の基本になります(なにしろ起き上がれないと立てもしないし、あるけもしませんから)。
以下にスケジュールを記載しますので、ご参加希望の方は、記事の下部にあるLINEアカウントにご登録いただき、ご参加の旨をご連絡ください。
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【理学療法士×ダンサーのヨガイベント in 東京】
長野県上田市にて1シーズンに1回開催され、毎回好評をいただいているヨガイベントがなんと、年内に東京での開催が決定しました!
概要は以下の通りです。
■開催日
2019年12月7日(土)
■クラススケジュール
①解剖学ヨガ 〜股関節編〜
時間:10:00〜12:00
特典:資料プレゼント、動画撮影可能
料金:5000円
②あたりまえヨガVol.1 〜寝返り・起き上がり・四つ這い〜
時間:12:30〜14:30
特典:資料プレゼント、動画撮影可能
料金:5000円
定員:各回20名(定員に達し次第、締切)
1クラスずつのご参加でも、2クラス連続でのご参加でも可能です!
※ご入場は9:30〜より可能です。
■会場
渋谷スタジオミッション
※渋谷駅より徒歩5分!
※詳細はお申込者にご連絡いたします。
■各クラスの詳細
①解剖学ヨガ 〜股関節編〜
人体の中でも大きな可動域を持つ股関節。
それだけに全身に大きな影響を与えます。
ヨガでは可動域が不足するが故に頑張って痛めてしまう人もしばしば…。
ところで、可動域が広がらないと体が”硬い”と表現します。
その”硬い”にも種類があることをご存知ですか?
”硬さ”別の対処法を知らないとケガの元にもなりかねません。
また、股関節は遺伝や生活習慣などから骨格レベルで左右差が生まれやすい部位です。
骨格の左右差があれば、左右同じようにポーズが取れなくなります。
それを知らずにエクササイズや指導をしていたら…それもまたケガの元になります。
解剖学ヨガ 〜股関節編〜では股関節への理解を深めるために
・股関節の解剖学と運動学
・股関節のセルフケア
・股関節を意識したヨガ
を行い、頭と体で股関節の重要性を知っていただきます。
この機会に股関節への理解を深め、より安全なAsanaを取れるようになりましょう!
②あたりまえヨガVol.1 〜寝返り・起き上がり〜
人は生まれてから成長する中でさまざまな動作を習得します。
寝返りは初めて行う自発的な移動動作であり、起き上がりは床と平行であった上半身を持ち上げる動作です。
さらにこれらは、大人になった今でも、少なくとも1日に1回以上は繰り返す動作です。
ヨガのAsanaは時として、マット上だけの非日常的なものになり得ます。
しかし、日常生活で繰り返す動作を見直すことで、生活の中にヨガを落とし込むことができます。
ヨガのAsanaは日常生活で行う動作の延長線上にあるものが多いです。
”あたりまえ”な動作を見直し、ヨガのAsanaを深めていきましょう。
■こんな人にオススメ
・解剖学に自信がない人
・体の”硬さ”の種類と対策法を知らない人
・”あたりまえ”な動作がどのようなものか知らない人
・↑の内容に興味がある人
・長谷川/宮森に興味がある人w
■申し込み方法
方法①:FBイベントページよりお申し込みください。
方法②:長谷川弘樹か宮森大地に直接ご連絡ください。
※個人の連絡先は後ほど追記します。
あなたのご参加をお待ちしております!
主催者:長谷川弘樹・宮森大地
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<情報の発信のあれこれ・登録されると宮森、小躍りするってよ>
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あ、これは登録してくれると嬉しいんですよ。Majide。 |
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