明けましておめでとうございます。
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今年はミッキーの年賀状が売れたのでしょうか |
2020年になりましたね。
2019年は「頑張らないでも生きていけるか」をテーマにしました。
頑張らないでも生きていけることがわかりましたが、そのうち生きていけなくなりそうなので、今年は頑張って生きようと思います。
さて、お正月なのをいいことに食べ過ぎて順調に肥えてきており、食事について考え直してみました。
ところで、
食事には少なからず個人の思想や宗教的な背景があります。
そのため、この記事をお読みの方もいろいろな考え方があるかと思います。
記事の中ではいろいろな表現が出てくると思いますが、
誰かを否定したり傷つけたりしたい意図はないことを事前に明記しておきます。
宮森の食事歴
思えば私も食事はいろいろと試してきました。
玄米菜食(マクロビオティック)を3年
肉食のMEC食(MECはMeet/Egg/Cheeseの略)を2年
定期的な断食を2年
高タンパク食+メガビタミンを1年(これが今実験中)
栄養学や生化学といった学問の上でもそうですし、経験から得た体感としてもメリット・デメリットがあります。
ちなみに私は宗教的な考えは持っていないので、こういった食事を一定期間試しているのは自分の体の変化を見るために実験的な意味合いが大きいです。
今回はあまり小難しい話はなしにして、学問と私の経験から得た内容の概要のみをお伝えしていきます。
その前に何度か取り上げている体と刺激に対する反応の基本を見直しておきましょう。
体がある程度、正常に働いている場合はこのようになります。
強すぎる刺激 → 壊れる(骨折や肉離れなどの怪我)
少し強い刺激 → 強くなる(筋トレ後の筋肥大など)
強くも弱くもない適度な刺激 → 現状維持
弱い刺激や刺激がない → 弱くなる(筋萎縮など)
これはどうやら食事にも当てはまるので(考えれば当たり前ですが)、こういった視点で食事を考えてみると新しい発見があるかもしれません。
なんとなくこれらを念頭において記事を読んでいただければと思います。
菜食主義について
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ヘルシーなイメージのある菜食主義は果たして… |
YOGAの哲学においては菜食主義を採用していて、極めるとヴィーガンになるようです。
後に触れますが、断食(ファスティング)も行うようです。
私はマクロビオティックという玄米菜食を実践しましたし、書籍も何冊か読みましたが結構ツッコミどころ満載でした(ツッコミどころがあるのは肉食でも言えることですが)。
菜食は開始当初、
健康的な感じがする方が多いです。
頭はスッキリする方も多いようですし、とくに排便も大量にかつスッキリと出る方も多いでしょう。
これはおそらく
腸内環境の変化にあるように思います。
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ここ数年話題の腸内環境について |
最近の研究で
腸の状態と機能が脳に影響することがわかっているので、その影響でしょう。
これを
腸脳相関と言います。
腸内環境を良くする(いわゆる腸内細菌の善玉菌のエサになる)のは食物繊維なので、菜食においてはこれを大量に摂取することになりますから、これは確かなようです。
また、
現代の食事は食品添加物や人工甘味料などの毒物が満載ですし、食肉にも餌や飼育の段階でホルモン剤などが入れられているので、体に
社会的な毒物が入ってきます。
菜食をしますとこういった毒物が入ってくる量が減りますので、こういった意味合いでも体調に変化がすぐに現れるようです。
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海外では販売も規制されているトランス脂肪酸で有名なマーガリンも強い毒性があります |
ただ、以前にも触れましたが菜食で摂取するのは主に穀物や植物といった炭水化物が中心になります。
「大豆にもタンパク質が十分含まれている!」と主張する方々もいらっしゃいますが、
タンパク質の質を表す数値に何らかの操作があったことが疑われますので、私個人としては信用しておりません。
詳しくはプロテインスコアおよびアミノ酸スコアを調べてみてください。
ある時期から植物性食品のタンパク質のスコアが爆上がりしていることがわかるはずです。
そして私の経験を言えば、菜食を続けますと、
体がかなり冷えます。
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菜食主義の後半は手足がとにかく冷えました |
これは当然で、摂取するタンパク質の量(と質)が低下するとすれば、体の構成する物質の代謝が落ち、さらに言えばエネルギー不足になって筋肉も落ちて痩せていきます(個人差があります)。
発熱機関でもある筋肉が落ちれば冷えるのは当然です。
もっと言えば、
糖質過剰になるので糖化の影響も考えられます。
糖化が起きやすいのは砂糖や果糖などの吸収されやすい糖類に顕著ですが、炭水化物であっても結局は糖を大量に摂取するので、菜食を長く続けている方は肌が浅黒くなってきます。
こういった糖化によるタンパク質の変性(簡単に言えばコゲ)はメイラード反応として知られていますが、肌だけでなく、血管や神経などの体のありとあらゆる部位で起きます。
糖質に関しては以前に動画を作りましたので、お時間のある時にご覧ください。
あとは菜食を続けると動物性タンパク質が食べられなくなります。
正確には、
動物性タンパク質を食べると胃もたれなどの症状が出やすくなります。
そもそも食べ物を細かく分解する酵素(正しくは消化酵素)はタンパク質から作られるので、菜食をするとこの材料であるタンパク質が少ないので作られにくく、また出にくくなります。
そのため、
動物性タンパク質を消化する能力が低くなってしまうのです。
これは冒頭に書いた体と刺激に対する反応の基本において書いたものと同様ですね。
動物性タンパク質という刺激が入ってこなければ、やはり体はそれに対しての反応が鈍くなるのです。
このため、菜食や断食を続けてきた方がタンパク質を摂取していこうと考えた場合、消化吸収にしやすいものから摂取量を徐々に増やしていくといったリハビリをしないと結構苦しみます(私もそうでした)。
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Rehabilitationとは、再獲得という意味です |
最後に、マクロビオティックの本を読んでいて声を出して笑ってしまったところがありました。
「菜食に人は優しい顔をしていて、肉食の人は怖い顔をしている」という記載があったのです(笑)。
果たして本当でしょうか?
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コアラだってユーカリの毒で鎮静化してますが元来の気性は粗い動物です |
そもそも人類の歴史を考えれば、
食料の問題というのは命に直結するものでした。
これを考えますと、
農耕文化の始まりは戦争の始まりであったとも考えられます。
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農耕と戦争の関係とは? |
生存が保証されれば人口は増え、人口が増えれば食料の需要が増え、食糧の需要が増えればそれを栽培する土地も必要になります。
土地というのは富の象徴でもありますから、日本でも将軍が戦で活躍した武将に土地を与えて年貢を徴収していましたものね。
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広い土地を確保するためには、その土地に住む民族を滅ぼすこともあったでしょう |
狩猟採集の時代は自然の影響が大いにあったでしょうが(農耕ももちろんそうですが)、人の知恵が加わったことによって争いが起きたのではないかと思われます。
ヴィーガンの方々が
「動物を殺すなんてひどい!植物だけで十分だ!」という活動をしていますが、
歴史を考えてみれば菜食主義だってもとを辿れば実は支配的な思想ではないかと私は思うのです。
以前にFacebookでもシェアしましたが、こういった動画を出している人もいますし(笑)。
ちなみにこの方が頭に植物を巻いているのは、ヴィーガンの方々の中に皮のベルトをしている人を皮肉っているのだそうです(笑)。
あと植物も選ばないと農薬の問題もありますしね。
長くなったのでまとめます。
菜食主義をすると健康そうになる
腸内環境が(おそらく)良くなる
添加物などの毒物が入ってきにくくなる
タンパク質の摂取量(とおそらくは質も)が落ちる
糖化の問題が起き得る
宗教的な意味合いが強い食事法である
農薬の問題もある
あと、農耕の始まりは命の生存確率が上がることにもつながったことを考えれば、宗教の始まりとも考えられます。
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生存できるからこその信仰だと思います |
それをひっくり返しかねないのがトルコのギョベクリ・テペという遺跡なのですが、それはまた別の話…。
とりあえず宗教の話が出てきたので断食についてサクッとみていきましょう。
断食について
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お正月の不摂生があるので1年ぶりに断食予定 |
「なぜ断食で宗教?」と思われた方は英語の語源をみれば明らかです。
断食は英語でFastingと言います。
ところで朝食はBreakfastと言いますが、これは断食(Fasting)を破る(Break)から来ています。
つまりは
ある宗教において、朝食は食べないものだという思想があるわけです。
この時点で大いに人の思想が入っているわけですが、個人的には朝食は摂っても摂らなくても良いと思います。
と言うよりも、
「朝食は摂らない!」と決めて食欲はコントロールできるものではないので、体の反応に正直にやっていけば良いと思います。
少し話が逸れましたが、断食は菜食に近いものがあります(思想的にも)。
そのため、
やると健康そうな感じがします。
もちろん、毒素は入ってきませんし、水分をしっかり摂ればある程度排泄も続きます。
また体内に貯蔵されている糖質がどんどん消費され、3日もすれば大抵の方は脂質をメインに消費するようにシフトしていくので、ダイエットの効果もあります。
この過程で脂肪に沈着した毒素の排泄も始まるとも言われているようです。
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いわゆる脂肪燃焼ですね。本当に燃える訳じゃないけど。 |
ちなみにこの時に脂質を分解して出るケトン体という物質が糖質の代わりにエネルギー源として働くので、結構動けたりもします。
脳も糖質がメインと思われがちですが、70%くらいはケトン体で代用ができるらしいので、結構頭もスッキリします。
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脳もまだまだブラックボックス |
ただ、
赤血球は糖質がないと働けないので、血液の機能に何らかの影響が出ることは考えられます。
ここでお分かりいただけると思いますが、
断食は筋肉量がないと結構厳しいです。
エネルギーを入れないと当然、その期間中は自分の体の中にあるものを分解しながらエネルギーを得ることになります。
体の中にあるものがタンパク質や脂肪ということになりますが、そのため、ある程度の体重がないと断食中のエネルギー獲得が厳しいことになります。
また、こういった痩せるなどのことから「代謝UP」と言われているようですが、以前も記事にしたように断食も菜食も続ければ省エネ体質に変わりますので代謝は落ちます。
なんなら私のように、断食→高タンパク食に切り替えると消費カロリーが低い上に高カロリー食になるので一気に太ります。
ただ、現代は栄養価はともかくとして日本は飽食の時代だと考えられます。
食のありがたみや食習慣や食欲の見直しといった目的での断食は良いかもしれません。
ただし、最近はファスティングドリンクといって酵素入りのドリンクがそこそこの値段で売られていますが、かなりのビジネス臭がします。
理論的には砂糖水と塩だけでいけますので、わざわざ飲まなくても良い気がします。
さて、断食をまとめると以下のようになります。
断食をすると健康そうになる
断食の語源は宗教である(Fasting)
おそらくは解毒が進む
ダイエット効果もある
代謝は落ちる
さて、ここまで菜食主義、断食をみてきました。
この2つは「栄養を体に入れない系」であり、人体も基本的には飢餓に適応するようにできていますので一見正しいように思えます。
ただ、何事も過ぎたるは及ばざるが如し、行き過ぎれば問題が生じるのは記載した通りです。
次にこれらの反対とも言える肉食主義についてみていきましょう。
肉食主義について
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あ、お腹空いてきた |
ここまで菜食主義や断食についてそこそこの文字数を割いてきましたので(4000字くらい)、単純ではないにしてもその逆を考えれば分かりやすいと思います。
タンパク質を大量に摂取するようになると、
健康そうになります(このフレーズも3回目)。
体の構成成分のうちで水分の次に多いタンパク質を摂取するわけですので、不足している人ほどその恩恵は受けられるでしょう。
私の体感としては、髪の毛の質や爪の質、皮膚の質がかなり変わりましたし、筋トレの効果も実感しやすくなりました。
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髪の毛ツヤッツヤ |
ただ、肉食はこれまでに書いてきたように、
食肉ができるまでに動物に入れられた社会的な毒物の影響が大いに危惧されます。
また、糖質と脂質は化学式ではC(炭素)・H(水素)・O(酸素)ですが、タンパク質はC(炭素)・H(水素)・O(酸素)・N(窒素)・S(硫黄)です。
代謝の過程で毒物でもあるアンモニア(N H3)が出ますので、
肝臓や腎臓に負担がかかるとも言われています。
そのため、タンパク質が大事だからといって、大量に摂取して良いということにはなりません。
また、糖質であれ、タンパク質であれ、脂質であれ、摂り過ぎれば貯蓄に回りますので太ります。
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食べ過ぎれば太るのは真理です |
とはいえ、栄養価として動物性食品は優秀なので、普段から足りない方は摂取することで恩恵は得られるでしょう。
というよりも、日本人のほとんどの方はタンパク質が足りていないと思われますので、意識的に摂取するくらいでなんとか足りるくらいかもしれません。
現在はプロテインなど摂取しやすいものもありますので便利ですが、大抵の飲みやすいフレーバーのものには人工甘味料も入っており、そちらの問題も危惧されます。
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プロテインバーも結構いろいろ入っています |
ただ、ホエイプロテインは腸内環境を改善するという報告もありますので、気になる方は人工甘味料などが添付されていないフレーバーのものを摂取すると良いかもしれません。
肉食主義はまとめるとこのようになります。
肉食をすると健康そうになる
体の中のタンパク質が更新されやすくなるっぽい
毒素が入ってくるし、毒素が発生する
肝臓や腎臓に負担がかかる
足りない人が多いと言われているので意識的に摂るのが良いと思われる
プロテインは人工甘味料などに注意
ここまで書いてくると、
「結局じゃあ何を食べれば?」という疑問が生じることでしょう。
私はよく
「宮森さんと話してると食べるものがなくなる」と言われます(笑)。
まとめ
これまで概要を見てきましたが、どれもメリット・デメリットがあることがわかりました。
また、私の経験上ですが、食事を変えると物事の考え方も変わってきます。
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思考もまた食事に影響を受ける気がします |
菜食になればなるほど、スピリチュアル的なモノの見方をするようになりがちです。
例としては
「これは体に悪いし…」「肉は動物たちの念があって…」などです。
肉食になればなるほど、科学的なモノの見方をするようになりがちです。
例としては
「タンパク質は1日に体重1kgあたり1g以上は必要だから…」と計算しながら食べるようになります。
これはどちらも正しいのでしょうし、どちらも間違っているのでしょう。
それはただ、視点が違うだけですし、その時にどんな状態であったかによっても食事から得られる体の変化も異なるためです。
こういった仕事をしていると、過去の私のように
「私は自分が体験して良かったものしか人に勧めません」とし、自分の体で効果を実感したものを絶対のものとしている人がいますが、そういった方に会ったら話半分くらいにしておいた方が良いかもしれません。
なぜならば
その人が食事で得た効果は、その人が今まで歩んできた人生とその時点の体に合っていたからこそ得られた効果であり、この記事をお読みのあなたに合っている保証はどこにもないためです。
顔つきだって一人一人違うのですから、ベースは同じでも食べ物の消化・吸収・代謝の過程も効率も違って然るべきです。
お酒の強い弱いが遺伝子レベルの体質によるものだってわかっているはずなのに、なぜ日常の食事にも思いを馳せないのかが疑問です。
だからテレビ番組で特集された食材が翌日のスーパーから売り切れるなんていう現象が起きるのでしょうね…。
いろいろ勉強したり、自分で体験したりするのが良いのでしょうけれど、詳しい人に聞くのも1つの手です。
身近に栄養や食事に詳しい方がいたら捕まえて懇意にしておくと良いかもしれません。
You are what you eat.
体は食べたものからできているのですから。
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